次男が地元企業の面接に帰省していた。
いわゆる「就活」のために。
どこに就職しても,そこで頑張れる息子を評価して欲しいと願うのは親の常であります。
年金,福祉,医療などに対して莫大なコストがかかり,それを支える若者が就職難。
若者予備軍も少子化で少なくなるばかり。
アラ還世代が年金生活者になると若者の負担は限度を超すでしょう。
綾小路きみまろ風に「お年寄りは直行していただきたい」とも言えず,今や4人に1人が高齢者の日本。破たんのギリシャは,4人に1人が公務員。一般労働者より高賃金の公務員の給料20%カットを打ち出しただけでストライキばかり。
年金破たんの原因の一つは,今の日本を支えてきた老人へのコストと,それを負担する若者世代のバランスが取れなくなってきたことが大きいでしょう。しかも,その若者の就職難が叫ばれて久しい。
菅首相,野党時代に与党に迫った意気込みは何処へ隠したのでしょう?
もう1年前のようにはいきませんよ。
就職難も中国へ目を転じると,今後5年間で毎年1300万人が就業難に陥ることが,中国人民大学で行われた第10回中国人文社会科学フォーラムで示された。
特に高卒,農民工,そのほか就業困難要員の就業難度が極度に高まる可能性があるというのだ。
貧富の差が拡大するばかりで就労難民が増えると,統制社会の中国といえど暴動が発生しないとも限りませんね。
「働けど 働けど なお わが暮らし 楽にならざり じっと手を見る」(石川啄木)。
働きたくとも,企業が門を閉じていてはどうしようもありません。
Copyright © 2002-2013 金沢の声楽アンサンブル ~ La Musica ~