横浜での「横山大観」展に続いて,福井県立美術館での「空前絶後の岡倉天心」展に行ってきました。
足立美術館,東京都立美術館,国立西洋美術館,21世紀美術館,石川県立美術館,横浜美術館と美術館詣でが続く中,今回の福井県立美術館はまさに天心を中心した日本美術界の起源として「空前絶後」ではないでしょうか。
両親が福井出身で横浜生まれの天心が,「郷里福井」と手紙に記したほど福井出身にこだわり,多くの作品を知人に託して福井に残している。
この岡倉天心展では,彼の薫陶を受けた日本画壇のそうそうたるメンバーの作品が展示され,しかも全てが明治30年以降10数年に限られて,横山大観の師「岡倉天心」への弔辞文まで展示されています。
「山田鬼斎」の鬼神置物や,天心が秀英を育てるために模写模造を取り入れ,その作品としての聖観音立像(薬師寺)なんて驚いてしまうし,「菱田春草」「下村観山」「橋本雅邦」「狩野芳崖」などテレビ番組のお宝拝見でしか目にしたことのない著名作家の黎明期の作品が目白押しです。
これ絶対観るべきです。
それにしても,市立美術館や白川文字学の県立図書館は遠くて不便だし,福井の街造りは我慢できないほど下手だと思う。
Copyright © 2002-2013 金沢の声楽アンサンブル ~ La Musica ~