心の中に一生残る過ちは誰にだってあるものです。
心に傷を負うものではないけれど,不燃ゴミに出るスプレー缶を見るたび思い出すことがある。
現住所へ引っ越す前のこと。ゴミ収集車のスプレー缶暴発事故が連日新聞を賑して,中のガスを抜いてスプレー缶を出すようにとお触書が出ていた。収集アミカゴに捨ててあった赤色スペレーを何気なく振れば,カラコロとまだガスも入っている様子。
おせっかいな私は,缶底に穴を開けるとヤバイと考え,風下に向かってスプレー発射。噴霧された赤色はそれは美しいものでしたが,顔をそむけてたため風向きが変わった事に気が付かず,ガスが少なくなった頃見ると右手右腕右半身が真っ赤。
今では,演奏会で赤くなるなんてことはない。なるのは「酒」を飲んだ時だけさ。
もうすぐ演奏会。美酒を飲みたいねぇ。
ノネナール(加齢臭)が出始めた現在ではなく,キトキト脂ぎった若かりし頃のもある。
演奏会で汗をかかぬようにと,カミさんの制汗スプレーを無断拝借して,いざ出陣。
なんだか覚えのある匂いだし,妙に腋毛がパリパリすると思いながら我慢して歌う。
帰ってみれば「私のヘアースプレー使ぅたん?」(あの頃は、あったんだなぁ)。
脇に思いっきりかけたスプレーがヘアースプレー,しかもドライヤーで乾かしたとは。
今では,演奏会で汗をかくなんてことはない。かくのは「恥」だけっす。
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