ラ・フォール・ジュルネ金沢2010が終わった。
午前中,金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA(1F)B(B1)にて開催され(4月27日~今日が最終日)ている「第63回二紀展 金沢展」に行ってきた。
ここで,O原校長先生の奥さまが「その箱のまわりで」という絵画を出展されているのだ。
私の父は趣味で日本画を描いていたが,その血筋を受け継ぎもせず音楽・美術など芸術を愛するというより上っ面を眺めるだけの私。
受賞した作品とそうでない作品の違いや評価の仕方がさっぱり分かりません。
私の評価の基準は,ただただ貰ったら嬉しいかどうかそれだけ。
パブロ・ピカソの「ヌード 観葉植物と胸像」(1932年)が1億0648万ドル超(約100億8600万円)で落札され,美術品オークションでの最高記録を更新したようだが,ピカソと知らなかったら我が家では捨てられただろうな。
13時(プレイエル)
早稲田大学グリークラブ
指揮:山田和樹,ピアノ:前田勝則
マーラー作曲「さすらう若人の歌」
*曲が短いので,始めに山田マエストロがピアノの妙技を披露し喝采を浴びた後
グリーメン達が校歌を歌いながら八角ステージを一周し整列
そこには,金沢メンネルコールに昨年加わったS野君も加わっている
でも彼は,慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団学生指揮者出身だけど
トップかセカンドなのか微妙な位置で歌い大型スクリーンに良く映し出されていた
合唱は,ブザンソン指揮者コンクール優勝者が振ってもブラボーと発するほどでは
なかったが,昨日7時間かけてバスで到着した直ぐ駅で歌い,今朝11時にはANA
クラウンプラザホテルで30分間歌うという強行軍のせいかもしれない
確かに合唱には不向きな空間だが,ソワレ公演ならトップの声も出ていたかな?
ところで,ヤマカズさんに一ヶ月で5回(東混演奏会入れて)聴いたこと話したら
驚いてた。そりゃそうだ。ジッジーにストーカーされてるみたいだから
18時(フレデリック)
パリ室内管弦楽団
ジョセフ・スウェンセン(指揮)
メンデルスゾーン:交響曲4番イ長調op.90「イタリア」
*驚きました!これが本物のオーケストラなのだと実感
サウンドの明るさと軽やかさ,OEKとは金管の音質,配置と本数の差による弦の
厚みがちがいました。また,東京ではウィルソン・ヘルマントが指揮したようだが
スウェンセンさん指揮の方が相性が良かったのかもしれない
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(ピアノ)
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調op.54
*1986年生まれでパリ音楽院の教授のヌーブルジェさんは今風の軽い服装で登場
あれっ,26才で教授なの?だとしたらすごい才能の持ち主なんでしょうが。。。
きっとパリ室内管弦楽団とも何度か共演しているのかもしれないが,素人の私からす
れば始めはオケの音量に押されて感じだな
それより,彼も譜めくり人だった
2度ほどバシャッと楽譜をめくる音が聞こえたぜ
もう~ぅ,若いんだから暗譜して来てよね!
19時25分(プレイエル)
クロージングコンサート
井上道義(指揮)
小曽根真(ピアノ独奏):ショパンの主題による即興
*恥ずかしながら私,彼の生演奏は初めてでした
ジャズへの誘いというのか彼のCD「ショパン・アルバムロード・トゥ・ショパン」
に入っているのかな?まだ買っていないけど,その気にさせましたね
ブリジッド・エンゲラー(ピアノ)
ショパン:モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲
*ヌーブルジェさんのアンコール(ポロネーズ?)を聴いていたので終演後急いで
会場に入った時には満席状態で,大スクりーン真下の最後尾席に座るしかなくて
井上音楽監督の顔しか見えずエンゲラーさんは出入りで見えただけ
アブデル・ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ(?)
*9才でピアノを習い10才で演奏会に出たなんてやっぱり天才なんですかね?
耳だけで判断するしかない場所でも,彼の卓越した技量は分かりましたよ
良かった! エル=バシャさんの顔も覚えた!
来年は,シューベルトとその時代の作曲家だって。
「冬の旅」は誰が歌ってくれるのかな?
こうして楽しい休日が半分過ぎた。楽しい後には苦労が待っている。
でも,その苦労の後には楽しい事が待ってるに違いない。そう思って生きよう!
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