昭和3年4月4日生まれの母は,昨日で82才になった。
82才の誕生祝というわけではないが,OEK第279回定期公演 佐藤しのぶ 「蝶々夫人」の招待券をいただいていたので,私たち親子はそれを使わせてもらったのです。幾つになっても親は親だものね。
ひざの悪い母がコンサートホールに来たのは6年ぶり。
招待券を座席に引き換えたところ,バルコニー2階L席。
母は始めてのバルコニーだと逆に喜んだが,私としては同じバルコニー席ならR側の方が下手扉の開閉と出演者の登場が見られて嬉しかったのだが,文句は言えません。
OEK公演を久しぶりに聴く母は,響 敏也さんのプレトークを頷きながら聞き入り,現田茂夫さんの指揮姿に見惚れ,管弦楽の響きに喜び,ソプラノ佐藤しのぶさんとアルト井戸靖子さんの歌声に感歎のため息を漏らし続けていました。
目も悪い母だが,字幕は何とか読めたようで「蝶々夫人」のラストでは涙を拭って,この公演を楽しんでいました。帰りの車中でも「いい誕生日やった」と何度も言い,私も久しぶりの親孝行息子だったようです。
ご同輩方のご両親がお元気なら,たまには孝行しとかなあきませんよ。
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