タイトルは,経済学の用語で「支払猶予期間」,心理学では「青年期に自分の進路を決定するにあたり,なかなか結論が出せないまま特に目的もなく過ごす期間」だそうで,「人間の発達を可能にする準備期間」と知恵蔵に載っています。
ご同輩方と同様,発達への準備期間なんて幕切れを迎えてしまった私達世代は,高齢者へ成長(?)する道しか残されていないのです。
総務省が今日(20)発表した,日本の65歳以上の高齢者人口の推計(9月15日現在)によれば,女性の高齢者は1659万人で,女性人口に占める割合は25・4%,男性の高齢者は1239万人で,男性人口の19・9%と,それぞれ1/4,1/5を占めるまでの長寿国になった。
そんな中,亀井静香郵政・金融担当相は,中小企業や個人による借入金の返済猶予(モラトリアム)制度を進めている。
奨学金返済遅延や住宅ローン返済滞留者にも,モラトリアム制度があるようだが子育て支援金みたいに華々しくはなく,ドロップアウトする人が増え続けている。
歌を覚えきれず,モラトリアムを認めてもらえない私は如何すれば良いのでしょう?
長男(26)が,シルバーウィークだからと妻の見舞いを兼ねて帰省してきた。
次男(21)が友人と,『金沢 ジャズ・ストリート』の中で「赤羽ホール」で14時開演の「ベン・ライリー モンク・レガシー・セプテット」を聴いて興奮して帰ってきた。
曰く「金沢の人って,おとなしいね」って。ふ~ん,まだ神戸に2年半しか住んでいないのにさ。
モラトリアムがたっぷり残されている若者ふたりは,19時開場の「佐藤充彦・ピアノソロ」も聴きに行くと言って意気揚々と出かけた。
私は,病院見舞から意気消沈して帰宅した。
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