山崎豊子さんは,女版松本清張のような作家と書くとお叱りを受けるかもしれない。
綿密な取材で幅広い題材の小説を書いた山崎豊子さんには,盗作疑惑がつきまとっているのが残念ですが,「太陽の子」でも同様な疑惑があり,訴えた遠藤誉さんの「卡子(チャーズ)―出口なき大地―」を読んだものの凡人の私にはさっぱり分かりません。
24年前の史上最悪となった日航機墜落における生存者の探索と,絶望的な遺体収容と確認作業の悲惨さを知る上で,「沈まぬ太陽」を多くの人に読んでもらいたいですね。
主人公である国民航空社員恩地元への非情な圧力や,組合と会社による汚職,政治の腐敗など現在の姿を綴ったかのようです。
くしくも先週(7),日本航空が発表した09年4~6月期連結決算が過去最大の赤字。
小説では,ドルの10年先物予約やニューヨークのホテル買収などドロドロした腐敗のための赤字ですが,今は,インフルエンザの影響や企業の出張抑制などが原因のようです。
でも,経営合理化で安全が損なわれるのだけは小説の中だけであってほしいものです。
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こはれて消えた
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
産まれてすぐに こはれて消えた
風 風 吹くな シャボン玉飛ばそ
♪しゃぼん玉♪ は,野口雨情が100年前に書いた詩。
彼の長女が生後7日目で亡くなり,近所でしゃぼん玉を飛ばしている子供を見て,生きていればこの子くらいかなと書いたと言われています。
昨日,御巣鷹山ではこの歌が流れた。
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