夕方,某事務局の方から「トゥーランドットのS席1枚なら手配できますよ」と連絡があった。
午後は,孫のお守り。娘と孫が帰ってやれやれ喉を湿らせようと酒瓶を見れば空。そこで,自転車に乗って酒屋でウヰスキー"膳"2.7Lを買って,ちょうどロックでグイッとしていたところに電話。
私にとって,歌劇座というところはバスの便が悪く,普段はもっぱら車。でも今日は,一口でも飲んだ以上運転できません。で,叱られながらも自転車で行くことに(←これも飲酒運転ですが...)。
汗はかくもの引っ込むものと言えどノネナール世代です。前のかごに着替えを乗せていざ出発。
雨が降らなくて幸いでしたが,雨に打たれたように,会場に着いたら滝のような汗。すぐに,別館1階奥のトイレで着替えです。
チケットの手続きを済ませ,着席。んん?開幕前に瞼が閉幕しそう。
井上マエストロへの拍手か,眼を閉じたままパチパチ。
トゥーランドットはこれで3度目。
20年ほど前,発声を習っていた先生の関係で,今回の簡略された舞台と違ってフルオペラを神奈川県民ホールで,その他の合唱団員で参加したことがあるので,階段などの舞台装置も楽しみでした。
歌劇座の場合,舞台の奥行きがなく階段は4段と簡略でしたが,その分構成に気を使っていたようでした。
第2幕、中盤、カラフ(アレクサンドル・パディア)とトゥーランドット姫(マリアナ・ツゥベトコワ)の謎かけのあたりから盛り上がり,衣装も綺麗で二人が白粉(おしろい,白く見えただけなのか),照明にも工夫と,演出の妙が見られました。
今回,カラフを慕い自らの命を賭けて彼への愛を表現する召使リュー役の小林沙羅さんが歌う,第1幕のアリア「王子,お聞きください」,第3幕のアリア「氷のような姫君の心も」の2つのアリアがすばらしかったですねぇ。
姫の氷が溶けていく展開を巧みに表現され,リューの死後も一気にラストまで引き込まれました。
それにしても,主役のカラフと姫の会場を席巻する大熱唱も見逃せません。
また,合唱団員も声が良く飛んで来ていましたよ。男性は歌より上下の動きの方が心配だったのかも。何名かは分かったのですが,双眼鏡(オペラグラスの代役)を忘れたので残念なことをしました。
マエストロの満面の笑みと拍手が大成功を語っています。
いつも思うのだけど,せめて3回公演くらいできないのかなぁ・・・。
オケピットに入りきれない場合,舞台袖だといけないのかな?これって問題だな。
手弁当で参加されたアマチュア合唱団の皆さん,本当にご苦労様でした。
幕間も眠りっぱなしの私,感想より,自宅までのチャリ完走を褒めたいと思います。
あの新桜坂を登るには,電動自転車でないと無理!明日は,太ももの筋肉痛だろうし,サドルで擦れたお尻も痛いんだろうな。
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