最近,著名人ががん闘病の果てに亡くなった話題がマスコミに,これでもかというくらい流れる。
青山孝史(肝臓がん),遠藤幸雄(食道がん),上坂冬子(卵巣がん),忌野清志郎(喉頭がん),三木たかし(下咽頭がん)・・・など現在がん治療を受けられている方々にとって辛い報道です。
男女別がんの死亡率について,2006年の厚生労働省資料に,以下のように明記されている。
・日本人男性の2人に1人,女性の3人に1人ががんになる
・日本人の3人に1人ががんで死亡
〔男性19万6603人(全死因に対し33.6%),女性12万9338人(全死因に対し25.9%)〕
つまり,「日本人の2人に1人ががんになり,3人に1人ががんで亡くなる」時代と宣言し,2015年には「3人に2人ががんに罹(かか)り,2人に1人ががんで亡くなる」という「2015問題」を提起しているのです。
ただ,死因の1/3 ががんということが推定されているだけで,早期発見が出来れば生存率はきわめて高いことは間違いのないことなので悲観なさらないようにね。
そして,女性が罹るがん疾病の1位が「乳がん」です。
先日の10日(日),金沢歌劇座で倍賞千恵子コンサート『深呼吸したら思い出した』 が行われ,倍賞千恵子さんとご主人でありピアニストの小六禮次郎さんとの会話がおしゃれで,童謡の言葉・歌詞が美しかったです。
♪あざみの歌 ♪椰子の実 ♪真白き富士の根 ♪さくら貝の歌 ♪下町の太陽 ♪冬の旅 ♪さよならはダンスの後に
スペシャルゲストとして山田邦子さんが登場し,お二人とも「乳がん」を手術されているので,早期発見を訴えていました。
山田さんは,右に2つ,左に1つの乳がんを2度の手術で摘出したものの,乳房温存療法のため術後に放射線治療を受ける必要があるのです。人によっては放射線治療によって肺がんの心配もありますが,1回の照射時間なんてアッという間です。
照射量をガウスといい,数回から20~30回照射する場合もあり,体力の消耗も少なく,驚くほど元気です。少し火傷様の痕ができますが,それより腕を上げるリハビリの方がキツイかも。
そして,いよいよホルモン剤などの化学療法の開始です。食欲不振やだるさで不快になったり吐き気がすることるかもしれませんが,少なくても5年頑張りましょう。凹む時も多いでしょう。悩みを打ち明けられる人がいなくて心細いでしょう。
もうしばらくしたら全身の毛が抜け落ちるかもしれないSちゃんに届いて欲しい。役に立たないけれど何でも言って来ていいんだよ。
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