今日は,母の日。
この「箱」にたびたび登場する私の母は,81歳。一週間ほど会ってないけれど元気(だと思う)。父は9年前に他界してご先祖様になってしまったが,私の両親とも母親を幼い頃に亡くしている。だから,私が生まれた時には祖母が存在していない。
両親にとって,運動会に母親がおにぎりを握ってくれた記憶もないし,通信簿を見て喜んでくれることのなかった母だっだ。
やさしく微笑む母に会いたかったに違いない。どれだけ会いたいと願っても,それは叶わぬ夢。
彼らにとって「母の日」とはどんな「日」だったのだろう。
もう赤いカーネーションを贈ることができないご同輩方の方が多いかもしれませんが,私と一緒に贈りましょう「感謝」を。ほら,恥ずかしがらんと!
そう母に言ったら「ひざなかから何言うとるがいね!」と,一喝された。
「ひざなか」,久しく聞かなかった言葉だ。日差しの明るい中という金沢ことばで,暗くなるまで待ってという感じでしょうか。でも暗くなって言っても同じですよね。照れ隠しと受け止めておきましょう。
世の中便利になったものだ。手紙・ハガキを書かなくなった子どもたちは携帯で,妻に『感謝メール』を贈っっているに違いない。
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