明日から仕事が待っているというのに,伊丹への日帰り演奏旅行の疲れからか,この2日間グッタリし,つくづく寄る年波の高さを感じております。
LFJK最終日(4)の金沢駅周辺の賑わいは大都市並みで,音楽があふれる街「金沢」でした。前日の伊丹からの日帰りが体に応えて,昼まで寝太郎の私が石川県立音楽堂に着いたのが午後4時。
邦楽ホール入口側のコインパーキングに入れると,足下に「百番街カード」が落ちている。届けなくっちゃと,交流ホールのピアノの前にモーツァルト青島さんと演奏者達(あれはO野さんも...)が立っているのをガラス越しに眺めながら通り過ぎ,駅に入るとエルガーの『威風堂々』を学生さんの楽団が演奏している。そして,百番街受付嬢にカードを手渡す。本当に音楽があふれている。
水野菓子店主としばし談笑し,駅地下広場から交流ホールに向かうと演奏中で入れず,プレスルームに人だかりで何事かと駆け寄れば,マルタン氏や井上監督が合同記者会見を行っている。入りきれない程の取材陣で,音声マイクの数も半端じゃありません。すごかったわ。
さて,そうこうして17時30分。 コンサートホールでは,指揮者ゴルカ・シエラさんが直接合唱練習を何度も行った「ラ・フォル・ジュルネ合唱団」,ポーランド室内交響楽団を母体とした「シンフォニア・ヴァルソヴィア」,ソリスト4名,指揮者が入場し,LFJK最終演奏「No.315」のモツレクが始まった。
さてモツレクが,モーツァルト作曲『レクイエム 二短調 K.626』の略だと言うのは蛇足ですね。
感情を抑えた「Requiem」から始まると,合唱経験者の性というのでしょうか一緒に歌詞を口ずさんでいます。「Kyrie」のフーガも軽やかでテンポも小気味よく,「Dies irae」も声が通ってソプラノの不安を事前に耳にしただけに一安心。だけど,テナーは耳に痛い声でした。
「Tuba mirum」バスソロも美声で,第九で森 麻季さんとこのストイコフさんとはご一緒だったはずで,透き通る森さんには降参です。今回のメゾとテノールソリストも適役でした。
「Sanctus」も,間延びしない「聖なるかな」と好きな早めのテンポで,宗教的な響きというより指揮者のイメージを合唱団に向けて指揮をしているような感じでしたね。オーケストラも弦の音色がきれいで素晴らしいモツレクでした。
アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 は,静寂の中に友人に感謝を込めて作曲したイメージが彷彿され名演でした。オルガンと相乗したハーモニーが聴衆を魅了したのではないでしょうか。
最後のアンコール曲は指揮者が作曲した曲だそうですが,歌わなくても良かった。
疲れていたのか単に下手な合唱団だったのかというくらい。←書かなきゃ良かったかな?
それにしても,LFJKを企画・運営し,サポートされたボランティアの皆さん,ご苦労様でした。
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