私は,時々結婚式の聖歌隊の一員として歌いながら,つい妄想にふけっている。
《場面1》 牧師さんが,外国人特有の発音で「それでは皆さぁん,賛美歌312番『いつくしみ深き イエス』を歌いましょう」と促され,全員起立して歌う。
いつくしみ深き 友なるイエスは
罪とが憂いを とり去りたもう
こころの嘆きを 包まず述べて
などかは下さぬ 負える重荷を
《場面2》 新婚旅行中。
妻「とってもステキな結婚式やったと思わんだけぇ?」
夫「ほやなぁ」
妻「なんや心がこもッとらん言い方やじぃ」
夫「疲れとれんてぇ」
妻「隠し事なんてないやろね?」
夫「なんでホンなこと聞くがいや」
妻「包まず述べてと歌(うと)とったがいね」
夫「さっ,歌詞やろ?」
妻「さっ,ってどういう意味や? ほんとにナンも無いやろねっ!」
と,こうして修羅場を迎えるシーンを。
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