私たちの合唱団では日本語の歌詞を歌うことがない。
美しい指揮者はこれまた美しい曲を提供してくれる。もっとも,歌詞読みに忙しくてハーモニーを楽しむ暇がない時の方が多いけど...。
外国語は,子音をたてるよう指示を受けるのだが,悲しいかな口が動かないのだ。横で歌うNベルトさんは横文字の歌詞付けがとても上手い。やっぱり外国人だからかなぁ。口元が私たち日本人と全く違い,表情も豊かだ。私たちの口はぎこちない。
堅い,軽い,肥える,利く,腐る,過ぎる,滑る,悪いなど全て私たち日本人の口に関するものです。
それが昨夜,若い男女が歩道で堂々と,熱心にひたすらに口を合わせているではありませんか。私は口が裂けても羨ましいとは言わない。江戸時代は,「口吸い」と言ってた接吻。
そして,私たち世代が合わせようとするのは政治家用語になってしなったけど「口裏」。
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