タイトルは,『スウェーデン王立男声合唱団』の通称で,「OD」としても名高い。
昨夜,東京オペラシティ コンサートホールでタイトルの演奏会を聴いてきた。
すばらしい歌声とパフォーマンスでしたよ。
2部の登場・退出シーン,楽譜や紙袋を用いた絶妙で計算された抱腹芸。
そして,会場を暗転にして90名近くのメンバーが聴衆を取り囲み歌った「シェナンドー」。
この曲は白人青年がインディアン酋長の娘「シェナンドー」をミズリー河を挟んで叶わぬ恋に涙し「シェナンドー」と連呼する悲哀のアメリカ民謡で,四方から「OD」が連呼する「シェナンドー」に思わずホロり。
難曲「オーロラ」を歌う場面では,コンサートホールの天井三角ガラス窓から極寒音が降り注ぐ感じがしました。いやぁ~やっぱり男声合唱って良いですねぇ。
彼らが邦人作曲家2品を歌った。
間宮芳生(まみや みちお,1929-) と池辺晋一郎(1943-)である。
間宮作品はヘルシンキ大学男声合唱団が委嘱を続けており,ODも好みの作品とアナウンス。
今回の池辺作品は,東京混声合唱団が委嘱したシリーズの続編だと思われる「東洋民謡集Ⅳ」のようだが,トルコ・日本・ベトナムの3国をモチーフに使われていた。日本の「刈干切歌」は男声合唱では定番であるが,どう転んでも良い曲だ。石川県だと「山中節」だけど知名度がなぁ...。
バリトン・バスがテナーの響きは,ソリストのウッレ・ペレソンと同じで明るい。これだな男声合唱の低音部は。
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