今夜は県立音楽堂交流ホールで,パフォーマンス・ラボラトリーⅣ「古屋和子語りの世界」を聴いてきた。
午後6時の演奏会としてはこの悪天候の中,満員の聴衆であった。
初めて耳にする古谷さんは,
「空をお金で買えるのだろうか?
大地をお金で買えるのだろうか? 私にはわからない。
風のにおいや水のきらめきをあなた達はどうやって買おうというのだろう?」
という,シアトルという町の名前の元にもなったインディアンの酋長チーフシアトルが時のアメリカ大統領に言った有名な演説の語りで,見事に私たちを魅了した。
そして後半の表題『セロ弾きのゴーシュ』。
弦楽四重奏のメンバーのチェロ奏者「大澤明」さんが古屋さんの語りに合わせてゴーシュの演奏を演じ(?),会場を宮沢賢治ワールドに染めた。
欲を言えば,もっとアンダーグラウンドな黒一色の劇場で聴いてみたかったな。
昨年の私のベスト3は,マタイ受難曲,スウェーデン王立男声合唱団オルフェイドレンガー,エマ・カークビーでしたが,今年は新年早々お気に入りの1つが決定した感じだな。
チケットとお酒をいただいた当団Sさんに感謝でありました。
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