「銃刀法」を正確にいうと「銃砲刀剣類所持等取締法」。それが,今月5日から改正されたのです。
刃渡り5.5cm以上の剣(ダガーナイフなどのような両側に刃がついた刃物)は原則として所持が禁止され,猶予期間があり所持している方は,7月4日までに廃棄するなどの措置を講じないと処罰されるのです。
これまでは,刃渡り15cm以上の剣が所持禁止の対象だったのですが,新たに刃渡り5.5cm以上15cm未満の剣も所持禁止の対象となったのです。所持しているアナタ,最寄りの警察署等において廃棄依頼をすると無償で引き取ってもらえるので早く廃棄してくださいね。
私の先輩T氏は無類の刀剣マニア。彼の場合,刀剣類所持許可証は当然持っており,少ないヘソクリを貯め,(本人曰く)美術品的価値のある「日本刀」を専門刀剣誌で買っているのです。そんな彼でも,登録そのものが出来ない「西洋」の短剣は所持できないことになったのです。
昨年6月8日に発生した秋葉原無差別殺人事件で,携帯電話の掲示板に「犯罪予告」をしていた加藤智大容疑者(25)。法律に疎いので,犯人なのになぜ容疑者と言わなきゃいけないのかはっきりしませんが,彼が所持していたのがダガーナイフ。鉛筆削りの小刀といえど所持できない世の中になったのも「(仕事を)辞めろってことか」と書き込んだ派遣社員だった彼。たった一人のために法が改正されたのです。
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