数ある国家試験の中でも,医師,弁護士なんて難関中の難関で,全入化といわれている大学といえども医学部や法学部なんて狭き門です。
だけど,同じ人を救う立場の職業でも,医師は生命を預かる大変厳しい職業です。
そして,毎年超難関の医師国家試験を通っていながら産科医を目指す割合が減っているのは,周産期医療の現場で発生する事故への医師に対する責任追及の訴訟は留まることがないからです。
兵庫県内の産科の開業医,勤務医のうち現在分娩を取り扱っている医師で,今後の見通しへの質問について,30%が「おそらく(分娩を)やめる」と回答。
時期については「4~5年」「6~10年」がそれぞれ8%,「3年以内」が14%。しかも,医師の年代が上がるにつれて割合は高まるのは体力面から当然でしょうが,20~30で13%,40代でも24%とかなり高い割合で,近い将来,産みたくても医者がいない状況が見えてきている。
不規則な生活による心身のストレス,訴訟と隣り合わせ,仕事の量と責任に見合った報酬が得られない等と,危機にある産科医療は社会全体の問題です。
まぁ,大学にどうやったら入れるかしか思いつかなかった私には,眩しく見えるお医者さまなんですけど,大変です。
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