男性が施す永久避妊手術(医学用語で「精管結紮術」)で,精液に精子を含ませないようにする手術です。
これまたドキッとする書き出しではありますが,パイプカットをしたはずなのに妻が妊娠したので夫婦仲が険悪になったなどとして,仙台市の夫妻が宮城県内のクリニックの院長に1900万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こしたそうだ。
数打ちゃ当ると闇雲に発射したって子どもができない夫婦もいれば,こうして夫が避妊手術をしてもできる夫婦もいる。確かに,カットしたのに「できちゃった!」と妻から言われれば,夫としては妻の行状を疑うのも致し方がないかもしれません。
ちなみに某クリニックのHPに次のような注意書きが書いてあった。
『パイプカットをしても射精できますし,性感が落ちるという事はありません。精液中の精子が
なくなるだけですので,通常通りの性行為が可能です。ただし一度手術を受けると,精管の再開通手術は非常に困難なため,今後の人生設計をよくお考えの上手術を受けてください。ごくまれに精管が自然開通し,再び精液に精子が含まれることがありますので,2ヶ月後の精液検査までは避妊を続けてください。』
閉じたはずの管が再開しちゃったのかな。
しかしながら,件(くだん)の院長は原告となった夫に「今度の妊娠は99.9%,あなたとの間の子供ではないから妻に問いただしなさい」と断言し,妻にも「夫以外の男性との間での妊娠しか考えられない」と話していたそうで,妻は,夫と医師の双方から不貞行為を疑われ,身の潔白を証明するため出産したのです。そうして生まれた子はDNA鑑定で夫妻の子と特定され,妻の名誉は回復されたけれど,色々問題は残ります。そりゃそうです!
しかし,コメントしづらい事件です。そうでしょ,枯れ雄花のフリをしているご同輩方。
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