ノーベル賞受賞記念講演で,物理学賞を受賞した益川教授が切り出した言葉。日本語によるスピーチは,1968年に文学賞を受賞した川端康成以来40年ぶりのことだそうで,作家の場合「あい・きゃん・のっと・いんぐりっしゅ」と,かな表記されたのでしょうね。
英語コンプレックスに悩まされているご同輩方同様,私も他人事ではありません。もっとも授賞式でスピーチすることがないので杞憂ではありますが・・・。
教授は,日本語での記念講演後「世界の人に情報を発信するつもりなら,英語が話せなければ科学者としては半人前」と悔しさをにじませたような表情でしたが,物理学の天才をもってしても苦手の英語を会話できなくさせる,今の英語教育システムを露呈したのです。
私も英語が嫌い!だけど英語圏に行けば会話しないと何も出来ないので,私の場合,度胸を決め込み話し出してたっけ。とにかく意味が通じなくとも話す。これが英語が上達するコツだそうです。それにしては今も話せない私には,コツも通じなかったようだ。
日本の初代文部大臣を務めた森有礼は,外交官としてイギリスや米国で生活した経験から「英語公用語化論」を唱えたのが1873年。以来135年経っても一向に英語を話せない日本人に器質的に問題があるのでしょうか。
とは言いつつ,我が団には英語が堪能な女性が2人いる。そのうちのM美さんは幼児のための英語教室を開いている。鉄は熱いうちに打て。ほやね,子供の時から教わりゃ良いんやね。何を忘れたのかさえ思い出せない私らにはもう遅いんですわ。
Copyright © 2002-2013 金沢の声楽アンサンブル ~ La Musica ~