某Mネル男声合唱団H山会長の母君がお亡くなりになり,本日,葬儀に参列してきました。
葬儀は,浄土真宗本来行われてきた古式な形態で,1間(1m80cm)あるかどうかの小さな祭壇には遺影もなく,炎が大きく揺らぐ蝋燭数本と簡素なもので,喪主とその兄弟達3人は,竹の白い飾りのついた杖を持っている。
この杖の由来は,かつて集落に必ずあった火葬場までお棺を運ぶのに,歩けないほど悲しいので杖を突いて歩いたところから来ているもので,当時の遺族・親族は49日まで髭も剃らなかったようです。
華美になるつつある冠婚葬祭。決して誉められるものじゃありませんね。
階段の上り下りが高齢者には辛く,冬は寒いお寺から徐々にセレモニー会館で葬儀が執り行われるのは致し方ないことかも知れませんが,祭壇を見えないくらい菊で飾り,花輪や色彩豊かな走馬灯なんて全く必要ないと実感しました。
飾ってある故人の遺影も20年前のものだし,額縁だってピンクや黄色も見るようになってきた昨今。昔は写真なんてなかったんですよね。
私も古式な葬儀にしてもらおうっと。でも,死ぬ死ぬと言ってる奴は簡単にくたばんないようだって。性悪な私は特にそうかもしれない。
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