人口統計で,総人口に占める65歳以上の割合を高齢化率と呼び,これが7%を超えると高齢化社会,14%を超えると高齢社会といわれ,わが国は,世界に例を見ない速さで高齢社会に突入しています。
総務省「国勢調査」,国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成16年12月推計)」によると,高齢化社会(7%)から高齢社会(14%)へ移行した年数を倍化年数といい,これも日本はトップの24年間。2位ドイツの42年間,3位イギリスの46年間を大きく引き離しています。
平均寿命が延び,65歳以上の人口が増加し,少子化の進行により若年人口が減少したことが原因ですが,心配要りません。平成54(2042)年には3863万人とピークを迎え,高齢化から脱却できるのです。あと35年の辛抱です。でも,ご同輩方が片付かないと数年延びるかもしれませんが。
合唱団も高齢化の波に襲われている。金沢で高校生や大学の合唱団を除いて,比較的若い人が多い合唱団を挙げようとすると片手で足りてしまいます。何度も箱に書いていますが,これも優秀な指導者が少なく,学校教育の場で合唱を楽しく指導できる教師が少ないことに尽きます。そんな教師を採用しなかった県教育委員会の問題でもありますね。
早や3月。7日(金)には,金沢歌劇座館名改称記念公演「カルメン」が行われる。カルメン役の小泉 詠子さんに期待しましょう。もちろん,合唱団の洒落た動きと若き声にも。本番前の合唱団は,衣装合わせに位置と動きの確認といったところでしょうか。眉間縦縞大声で叱咤するY先生もようやく破顔されてるんじゃないかな。
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