一般的に,非常に忙しいつとめを「激務」といい,職種によって勤務時間の長さが随分違います。
某公務員ブログにも「暇な時間が多くて,毎日何をしようかと時間つぶしを考えるのが忙しいというのがホンネです。そんな中で,役付のある職員は,毎日4時になると新聞を読んでいます」と書いてあるように,公務員は比較的暇というイメージを持ってしまいがちです。
でも,そういう公務員ばかりじゃないことは,私は知っています。ですが,退職後に務められる公務員の人たちは,総じて暇というのも知っています。
母が入っている病院に限らず,医師の激務が報道で紹介されている。
そもそも,医師の過剰な労働条件・環境悪化の原因は,平成16年4月に導入された「臨床研修必修化」からのようです。研修の2年間を義務化することで,当直やアルバイトが禁止され,指導医による教育の義務付けで待遇改善された研修医に代わって,中堅・ベテランの労働が過酷なものになったのです。
各県に医大が新設され,医師過剰時代突入かと報道されていたのは何だったのでしょう。それなのに今でも,OECD加盟国中,人口千人あたりの医師数4人に対して,日本はビリから4番目の2人。毎年,医師が8千人誕生するはずなのに。団塊の世代の勤務医が退職する数年先,どうなるのでしょう。
患者の知識が過剰・過敏になるにつれ,専門医師と高度医療設備が整った病院に受診希望が殺到し,激務でリタイアする医師急増の悪循環になっていくでしょう。それを,看護師の行為基準を緩和して補わせるのかも。
看護師も人手不足です。母の入院に際して,看護師が病室で(無線LANで繋がった)ノートPCに登録をした。それも,ブラインドタッチ(キーを見ない)で。う~ん,いつの間にかとんでもない時代になっていたんですよ,ご同輩方。
そして,今週は福井だった。友人の娘さんが出産で,娘さん夫婦にかかわりのある私は,福井県内有数の大病院にお祝いを届けに行った。産科医不足が社会問題になっているが,ここはどうなのだろう。
30歳未満の産科医で,女性医師が占める比率は7割を占め,40歳未満の産科医でも52%となっている日本の現状では,産科医の激務解消は夢物語ですね。勉強が出来なくて医師になれなかった私が言うのもナンなんですが...。
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