石川県合唱連盟の総会に参加してきました。
湯上りで身も心もポッカポカのホット爺さん。
1時前に会場の文教会館に着いたのに参加者が少ない!
よくよく聞けば,1時半からだって。え~っ,3時開演の「滝の白糸」はどうなるの?
合唱活動に長く関わっていながら,こういった総会に顔を出すことがない私は静かに自己紹介を済ませ,一緒に小団ブースに座った犀川さんを紹介(←彼はすでに理事なので,私より有力者なの)。
会が始まり,議長長岡さんからの指名で外(そと)連盟事務局長が第1号議案「昨年の活動報告」を。
第2号議案の2時20分頃,会場を後にし歌劇座(犀川さんは,OEK合唱団指導)に向かった。
最新のゴム長靴を履いて雪にぬかるんだ道をものともせず文教会館から,会場に到着したのが開演20分前。すると,長蛇の列。
SS席8列41番。最前列に着席する前に,オケピットをフラッシュオフでパシャ!
良い子は真似しないでね!
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委嘱新作オペラ「滝の白糸」
作曲:千住 明
台本:黛まどか
原作:泉 鏡花「義血侠血」
演出:十川 稔
指揮:大友直人
滝の白糸(水島 友):中島彰子
村越欣也:高柳 圭
欣也の母:鳥木弥生
南京出刃打ち:森 雅史
万太郎:安藤常光
合唱:「滝の白糸」アンサンブル・ゾリステン
いやぁ~,良かったっす! 泣かされました! 感動!
大友さんがオケピットに入ってくると,第九で何度も指揮された時から月日の経ったことを痛感しました。白髪に老眼鏡。私ゃ,無髪に老(乱視)眼。年を取る過程が全然違うのが問題ですが...。
序曲も,宙を舞うような壮大な世界観があったり,ティンカーベルが金の粉を降り注ぐミュージカル仕立てのようであったりで,幕開きの楽しみが増すばかり。
構成・演出もさすがという他はなく,台詞まわしが過去3回のおどろおどろしいものと違い,字幕ボードも見上げることも殆どなくとても現代風で分かりやすく,女性ならではの台本でした。
「玉響(たまゆら)の星の逢瀬の浅野川 水鏡して永久に留めよ」
「君は今 奈辺にいるや 寝ても覚めても面影を追う」
「さなきだに 花の命をひたむきに...」「あなたの夢 私の希望 私の生まれた理由」
2幕3場,出刃打ちが白糸を足蹴にするシーンは,高岡公演では本当に足蹴にしたそうでそれだけ役に成りきっていたのでしょうね。
合唱団員(ゾリステン)の方から聞いたところ,リハでは懐の金を奪う出刃打ち仲間に白糸が本当に噛み付き,手には葉型がクッキリ残ったそうです。
それに,金沢公演では中島白糸が感極まって言葉が出なかったシーンもありましたしね。
3幕の欣也の母(鳥木)が切々と歌い上げるアリアから,私の(恥ずかしながら)とめどなき感涙の嵐が幕開きとなったのでした。
中嶋さんの白糸,森さんの憎々しい出刃打ちが圧巻で見事でしたね。
ただ1つ。高柳欣也が調子悪かったのか声の伸びが弱かったかな。
本当に素晴らしいオペラでした。
それに,石川公美さんが入ってたということを差し引いても合唱団が良かったですね!
小団メンバーの活躍も見事でした。パチパチ!
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