1.沖津浪不知火「不知火検校(しらぬいけんぎょう)」(タイトルが長くて...)。
赤々としたポスター(先日,偶然鑑賞した蜷川実花さん製作!)には,『松本幸四郎 悪の華相勤め申し候』と書かれている通り,盲人の中での最上級の階級にいる不知火検校に「富の市」(幸四郎)が弟子入りし,二代目検校の地位を奪い取り,悪の華を貪る役どころを見事に演じていました。
そんな「富の市」に同じ穴の狢的な「生首の次郎」(橋之助),「鳥羽屋丹治」(弥十郎),その弟「玉太郎」(亀鶴)らが集まってきて,悪事がエスカレートしていき「玉太郎」がついて行けず奉行に訴えでてお縄になるストーリーです。
後ろ手にされながらも「目が開いててもおもしろいものも見えず,胆が小さきゃ老いぼれていくだけだ...」とか「「小汚いババァに薄汚れたジジィども...」なぁんて捨て台詞を吐いて花道を去ってゆく「富の市」。
36年ぶりの極悪非道の演目。
幸四郎,圧巻でありました。
2.馬盗人
これは,三津五郎さんが悪太を演じるところ療養中ということで,振り付けに名前が載っていましたが早い回復を祈るばかりです。先月の歌舞伎座では,ゴワゴワ脛毛を出してお元気だったのですから...。
そうして田舎者,演舞場を出て大江戸線で築地市場駅→汐留駅→大門駅と向かい,ライトアップされた東京タワーを見てきました。
前日に,各国の大使を招いてライトアップされた東京タワーを鑑賞するパーティーが増上寺にて行われたとの報道があり,今夜もどうかな?と行ったけれど,増上寺は真っ暗。
でも,隣の東京プリンスホテルのビアガーデンの灯りだけが燦々と輝いていました。
オリンピック招致決定を祝う,美しい五輪にライトアップされた東京タワーを前にしながら,カメラの腕がなんともはや...。。。
かつての東京定宿がメルパルク東京だった20数年前に比べ,周りの景色も一変してました。
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