昨日は,第43回日展 金沢展を見てきた。
午後2時近くに兼六園辺りを車で通過中,突然の雨。それも激しくなるばかり。
で,ふと思いついたのが県立美術館で開催されているタイトルの「第43回日展 金沢展」。
この箱に何度も書いたけれど,次男が小学校の時に彫刻作家山瀬晋吾さんが第31回日展(1999年)に2年連続特選を目指して出展した(惜しくも入選止まり)作「モンゴルへの憧憬」のモデルを勤め,息子2人を連れて作品を見るために上野の美術館に出かけ,東海道新幹線から見た富士山や上野の森など,今同居する3人の本当に良き思い出です。
今年は,第1回文展(明治40年)から第1回帝展(大正8年)を経て,改組第1回帝展(昭和元年春),第1回日展(昭和21年春)と数えて105年目。
美術工芸作品の"粋を極めた"作品の集大成を集めた誇るべき展覧会ですよね。
入館すると工芸美術【1】の部屋で大樋長左衛門さんが「古きものと今様(いまよう)」から始まり「創意」など,綾小路きみまろ風口調で分かり易く説明されていた。,
ただし,この先生の話は含蓄に富んでいながら脱線が多くなかなか前に進まない。
それが人気の秘密ですがね。
金澤翔子さんの書を買い求めたばかりの私,見て回りましたが欲しいな...と思う書は少なく(はっきり言えば読めないの!)伊藤仙游さんの書「秋意」や柳 濤雪さんの落款(作品名が読めないトホホ)が良かった。
工芸室に展示してある「絵」が日本画洋画の類に入らないとすれば織物ですか?どうやって作っているのでしょうか?技術の進歩に限界ってあるのでしょうか?
生活工芸,はたまた美術工芸,見まっし!
日本画・洋画では欲しいものばかり。ただ,飾る部屋がないので・・・。
下の彫刻の部では,かの山瀬先生の「山の謡」も展示されていた。
これは,白山麓河内村に伝わる「かんこ踊り」で,「かんこ」と呼ばれる太鼓を叩いて巫女が踊る祭りです。
ついこの前の20日(日)に,二代目釣谷雅楽房襲名「現代箏曲演奏会」の最終演目が,「かんこ踊り」の後,琴の音で始まり私たち合唱が織りなすという壮大な曲。
その時の太鼓を叩いている若者を描いた「山の謡」。
歌っていると色々な人や景色が繋がっているのですね。
実は,こんな別館があったなんて始めて知った田舎者です。
小団A(エイと発音して下さい)子さんが習っている日本刺繍の「夏飾り うちわ展」に向かったのです。
ところが,そんなのないじゃありませんか。
A子さんの作品を見るために再訪だぜっ。
雨もすっかり止んで,喫茶「友愛」に寄ったとさ。
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