富山に来ている。
地元新聞の1面を飾っているのがタイトル。
東北を襲った大地震は,その20日後にだった。
1年は早いが被災・被害者はどうだったのでしょうね。
そして,65才は弱者や老人と呼ぶのを考えようとも載っている。
老人は弱者じゃありませんよ。
ふてぶてしい兵(つわもの)と呼んだ方が宜しいのかも。
母を見ていると,我が儘(=身勝手)な生き物だと思ってしまう。
右ひざに人工関節術を行い入院している母は,本を読みたいからと佐伯泰英著「酔いどれ小藤次」の新作「祝言日和」を持っていくと,「膝が痛いし読めんわ」ときたもんだ。
上田秀人,井川香四郎,坂岡真,鈴木英治,鳥羽亮など文庫書き下ろし作家が新作を発刊するたびに買い求め,まず私が読み終えて母に手渡しているのだが,これが結構高くつくのです。
病室のベッドテーブルには本の山。
ええ,引き上げましたわいね。
しかしながら高齢女性の集団は姦(かしま)しく,母が入っている6人部屋に1歩足を踏み入れると誰の親族か分からないほど話し掛けられます。
「外は寒いかいね?」→「おいね,ここ(病室)は天国やわいね」
「かたいじぃ(地元言葉でお利口・優しいかな?)」→「おいね,来んかったら煩いがいね」
「今日はナニ持って来たがや?」→「なぁ~も,本の引き上げや」
「あれ~ぇ,来たがかいね?」→「おいね,呆けんように顔を出しとかんと忘れっさかいに」
誰が誰か全く知りませんが,皆さん,まぁ元気ですわ!
Copyright © 2002-2013 金沢の声楽アンサンブル ~ La Musica ~