「京都五山送り火」が16日に行われるが,燃やす薪を東日本大震災で被災した方々に奉納して欲しいと頼んで届いた薪だったが,放射能汚染があるのでは?と被災地の薪を使用しないと京都市文化保護課が決めた。
これにコメントする気もない。
もし,福井県美浜原発に事故があれば,日本が世界に誇る『京都』も(福島県の無垢な被災者同様)強制退去ということになるからだ。
だから,「放射能に敏感すぎる処置!」とか「風評被害の助長だ!」と言われようと保護課の判断に間違っているなんて言えないな。
京都で学生時代を過ごした私は,「大文字焼き」の行われる前と後を見るために2回登った。
1回生の時,銀閣寺道に住んでいた私は下宿の先輩と,八神神社突き当りから沢を右にして登り始め,長い石階段をスタコラ駆け上がったものでした。若かったなぁ。
焼きの行われた翌日,黒々とした火床は千年のお祓いといった気配だったっけ。もう2度と目にすることはないけれど,30年後の今なおくっきり目に浮かぶ。
大文字(午後8時)
妙法(8時10分)
舟形(8時15分)
左大文字(8時15分)
鳥居形(8時20分)
大学4回生の夏,浄土寺上馬場町に住んでいた私はお金がなくて帰省できず,下宿の物干し台から「大」の上の方に火が点いたざわめきを聞いていたのでした。
もし,もしもその時,セシウムが微量でも入っている薪だったら火床を見に行かなかったろうな。
と,こうして風評被害を増長している男がここにいるのです。
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