昨夜,地元野々市フォルテ小ホールで行われた「金沢混声合唱団」第31回定期演奏会に行って来た。
第1ステージ
Victoria作曲「Missa O Magunum Mysterium」より
指揮:小泉 伸
第2ステージ
「初心の歌」より
作詞:木島 始 作曲:信長 貴富
指揮:小泉 伸 ピアノ:長野 良子
第3ステージ
「きんこん歌合戦」
指揮:小泉 伸 ピアノ:廣田 智美
ゲスト:女声合唱団コーロ・カメリア
片町メンズクラブ
第3では,同じ合唱仲間といっても女声・男声合唱団であり,そのコラボレートといった楽しいものとなっていた。そして,この機会に各団とも自己主張をして,新たな知己を得たのではないでしょうか。
「カメリア(略しました)」は,声楽家朝倉あづささんが指揮をし(もっともプレイングコンダクターですが),言葉もハッキリとした明瞭なハーモニーで,現色・セピア色写真の「涙そうそう」では思わず感慨に浸ってしまい,作戦に引っかかってしまったかのように,にじんだ写真に見えました。
「片町(同じく略)」は,お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の『武勇伝でんでん アッちゃんカッコいい』のまさしくそのノリでカッコいい演奏スタイルでした。また,クラブ「トリヰ」の千鶴ママの参戦も華やかさを増していた。ただ,前半の編曲がイマイチ腑抜け(言い方が拙くて申し訳ありません)で,音の流れや完成度が劣っていたのが残念。
メインの「金混」といえば,発声練習から共有する時間を最大にしないと,第1のような「音の織り合わせ」ともいうべきヴィクトリア作品が霞んでしまうのではないでしょうか。書き手の私が,男声合唱出身のテナーだとしても(きっと聴衆の多くも)テナー系の充実を図る方が急務と言えそうだ。
第2では,浅い発声が散見されつつも柔らかい声で信長作品を表情豊かに披露してくれた。つけ加えるなら,日本語の表現に関しては先日の「カペラ」と異なり甘くなっていたように思え,指揮者の更なる巧リードがあれば見違えるようになる気がしました。
演出や音に関してデッドな小ホールながら趣向を凝らし,終わり良ければ全て良しの言葉通り,満員の聴衆の笑顔を見ながらとっても近い家路についたとさ。
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