東北地方太平洋沖で発生した大地震による被害の詳細が判明してきた。
津波がもたらす爪痕って,こんなにも残酷で悲惨なんですね。
昨日の14時46分ごろ起きた今回の地震の時,私はJR特急「はくたか」に乗って東京に向かい,越後湯沢で上越新幹線「とき」に乗り換えようとしていた時でした。
越後湯沢駅を目前に速度を落とした「はくたか」が突然大きく揺れ出し,中越地震の再来かと思ったものの,車内放送で「東北地方を震源とする地震で...」とあり,乗客の一部がネットでその後の状況を教えてくれた。
14時51分越後湯沢着の予定だったから,そこから1Kmくらい手前で立ち往生していたのでしょうか,越後湯沢に向かって列車が動き始めたのが約30分後。
ようやく越後湯沢まで到達。
「ようやく」と言うか「かろうじて」の方が正しいかな。
駅では改札もフリーで,ほぼ全員テレビ報道に見入っていた。
写真は,携帯電話が混んでいて駅外で通話していた時のもの。
越後湯沢駅ってこんな感じなんだ。。。
細雪・涙雪・淡雪・なごり雪...いろんな表現があるかもしれないが,そぼ降る雪の中,上越新幹線が不通と分かり乗客の中からレンタカーで東京に向かう人たちの声が飛び交った。
「葬儀・結婚式・面接...などで東京に行かねばなりませぬ。一緒に乗り合わせて行きませんかぁ~」などの声で,やっと手を挙げた私のグループには車が無かった。
というわけで,東京の合唱団のメンバーに連絡し「新幹線が動かず行けない!」と言うと,「東京も大変なんです!」と高層街東京の揺れによる被害と帰宅難民問題に気付いた。
で,金沢へ戻ろうとすると列車ダイヤが混沌。
駅構内は寒いので,「はくたか」18号(16時34分)に座り込む。
と,それがいつの間にか20号(17時38分発)に変更になって出発時間が未定に。
ダイヤ調整の後,動き出したのがナント20時30分。
金沢に着いたのは翌日となったけれど,無事着いた。
被災者にも,家族と無事会えた!と「無事」を口に出せたらどんなに良いことだろう。
駅に着いてタクシーに乗ろうとすると,前の乗客3人が「後ろの560円タクシーに乗りたいのに,この(中型700円)運ちゃん,鼻ク×くじって知らん顔してるっ」と喚(わめ)いている。
で大人の私,その中型に乗ってあげました。
乗客が何と言おうとタクシーだって並んで客待ちしてたんです。
「会社に言うぅぅ...」と口汚く罵っていた女性も地震による列車遅延被害者でしょうが,運ちゃんも被害者ですわな。
結局,半日以上「はくたか」に座っていた私も地震被害者かも。
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