昨日の14時から,石川県立音楽堂コンサートホールにてタイトルの第34回演奏会が行われた。
私たち合唱団員は,朝8時半に会場入りして舞台設営を開始し,ステージ順に歌いだした。
ええ,朝から声なんぞ出るもんじゃありません。ましてや高い音となると。
A・ドヴォルザーク作曲 福永陽一郎編曲「ジプシーの歌」を軽く流していたら,音楽顧問(ピアノ担当)のO先生から歌が飛んでこないと叱責。だって飛ばしていないんだもの。
でもね,飛んで行かないのは音楽そのものなんだとか。音楽性欠如の私に言われても...。
林光編曲 男声合唱による「日本抒情歌曲集」,多田武彦作曲「雨」,そして,「バーバーショップの世界」の6曲とカルテット2曲を通して準備万端,本番を待つこととなった。
メンバーのI森君が体調がすぐれなくて椅子で座って歌うことになった。
私は彼に「無理をせず4ステージのどれかを休んではどうか」と言ったところ,彼から「元気なイナモリを見せたいんだ!」
彼の『歌う』決意を知らず(理解せず)不用意に言ったことを悔やんだ。
演奏会としては出来が良かったのではないだろうか。
最終ステージの「雨」では,広瀬先生による新しい試みを取り入れることになった。
Ⅴ「雨の日に見る」→Ⅵ「雨」に切り替わる際,♪ザボンが輝く~♪で終わることせずそのままピアノ表現に落としノンブレスのまま,♪雨の音が聞こえる...♪へと入っていったのだ。
ソロを歌う私はこの試みが良いのか分からないが,曲想からこのような流れを感じて実行するその「発想」・「意欲」こそが指揮をする人の資質だと実感した次第。
ソロの方も,肩に力みもなく「あのおとのように そっと世のために...」淡々と歌うことができた。誰かにではなく会場の一人一人に聞いてほしくて歌った。
歌い終えて静かな「間」があり嬉しかった。
団員にも新しい息吹が芽生えた(バーバーショップの新芽)ことが嬉しいことの一つ。
そして,「Smile」ラストが会場を席巻したことも。
さぁ12月も本番の目白押しだ。ネジを巻きなおそうかいね!
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