『北陸男声合唱祭 in かなざわ』が無事終わった。
1.合同演奏
男声合唱のための唱歌メドレー
「ふるさとの四季」 編曲:源田俊一郎 指揮:中川達也 伴奏:大野由加
2.男声合唱団ゴールデンエイジふくい
指揮:田中幸一 伴奏:木津美波
3.男声合唱団フロッグス
指揮:松村 勇 伴奏:下島京子
4.男声合唱団ダンネリオン
指揮:小牧伸輔 伴奏:黒川さをり
5.男声合唱団K&クルー
指揮:桑谷泰之
6.男声合唱団金沢メンネルコール
指揮:中川達也 伴奏:大野由加
7.合同演奏
指揮:広瀬康夫
男声合唱組曲「雨」 作曲多田武彦
新聞によれば約600名の聴衆だそうで,期待していたよりも少なかった感じは否めません。
でも,前方両サイドに各団員が座って他団体の演奏を聴きあう形はこれから定着していけば良いと思うし,これによって200席が埋められ実数がもっと多いように見えたもの。
でもね,メンネルコール諸君が一生懸命チケットを売ったのか疑問だな。
バラ撒いても結構だが,結果的に2年前の富山公演の満席には遠く及ばないことを反省しなくっちゃいけません。もちろん私は有料チケットは完売しております!
2ステージ目の「ゴールデンエイジふくい」が歌った「この街で」が印象的だった。
60歳以上が入団条件だから,私もあと1年ちょっとで入れる。
福井は遠いから,自分で作っちゃえば良いかもしれない。
最終ステージの合同演奏曲「雨」の終曲「雨」のソロを歌った。
ひとり前に出て歌っているといろんなことが思い出され,歌い終えて列に戻った時,涙がこぼれた。音程やリズムは滅茶苦茶だっかもしれない。これが実力です。
1曲目の「雨の来る前」ラスト♪なつのあめぇ~♪と歌い上げていたら,(颯爽と指揮をされる広瀬先生を観ながら)昨年5月に脳に再度転移した妻をおいて伊丹に日帰りでジョイントコンサートに歌いに行ったことを思い出し,2曲目「武蔵野の雨」の冒頭1小節は完全に落ちた。
「ラ・ムジカ」の指揮者エヴァさんもそうだが,広瀬先生も歌う者を魅了する指揮だ。
だから普段は雑念など入り込む余地なんてないのだが,なんだかねぇ。。。
いよいよソロだ。前に出て『無事歌えますように』,それだけ祈った。
どこかで聴いているかもしれないから。
♪あのおとのようにそっと そっと世のために はたらいていよう♪
打ち上げで,広瀬先生が私を前に呼んで終曲「雨」を振った。
みっともないことに,嗚咽がこみ上げ歌えませんでした。
♪あめがあがるように 静かにしんでいこう♪
未明に病院からすぐ来るようにと電話。
病室に入ると息を止めた妻がまだ温かだった。
昨年10月のことだった。
ひとりさびしくしずかに逝った。
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