私の子どもの頃というと,ご同輩方同様早や半世紀前になりますか。
当時の夏休みには「夏休み帳」や「自由研究(工作)」があって,夏休み終盤に差し掛かると慌てて一カ月分のお天気や温度を両親に聞いて書いていたっけ。
溜め書きってこの当時からの悪癖で,この夏の暑さで冷たいものをお腹を入れ過ぎたせいで更に体調が悪く溜めております。
さて,タイトルは輪島市町野で『祈りのともしび』と題して,室町時代寺領だった金蔵地区が能登守護職畠山氏の焼き討ちに遭い,集落5寺を中心に再興した歴史と先人を偲ぶ催しで,16(月)に「ラ・ムジカ」も演奏者の仲間入りをしてきたのです。
境内や周辺の棚田に130人を超すボランティアが,ワンカップローソク3万本を燈して幻想的空間を演出するところですが,今年はあいにくの雨模様で日が暮れるころにも来場者はまばらでした。
私たち「ラ・ムジカ」は5台の車で乗り合わせ能登空港に午後3時半に集合し,穴水の「主」K井さん先導の下,金蔵地区へ。
メンバーY村さんの親戚にあたる「金蔵寺」到着後,発声練習開始です。
この「金蔵寺」は藤原時代からの仏像などが鎮座する歴史ある真言宗の寺で,山門をくぐれば大きなタブの木が目に入ってくる名刹でありました。
6時からの演奏だったのですが,その前に金沢から「金蔵」巡りしていたご夫妻が6時前に帰るので何か聞かせて欲しいと言われるので,一番出来の悪い男声合唱「からたちの花」「見上げてごらん夜の星」2曲を歌い本番モードに。
さあ本番。あれれ,境内にはお客さんが少なく,人の動きを感知するセンサーライトが私の頭上で指揮に反応して点灯の繰り返し。さぞかい眩しかったことでしょうな。
次の「慶願寺」へ目指してまたもや車で移動です。
ここではオープンカフェがありまして,私は5本入りの焼き鳥を買い,スピーカーの後ろに隠れる形で歌っておりました。いえいえ隠れ喰いじゃなくて4本は歌う前に近くにいたメンバーにあげたんですからね。
その後,本部テント前の野外で歌う予定でしたが雨で中止に。
しかし,そこからの景観たるや見事で本当に来て良かったと実感しました。
呼んでくれてありがとう(呼ばれないと歌いに来れないんですから)。
そして傘をさして「正願寺」へ。
ここの山門は木の香がするほども新しいようで,私たちの前には「横笛と書」「一人芝居と笛」2題を演じられてその素晴らしさに椅子に座りこんでしまいました。
今回すべての演奏で歌った,エヴァさん指揮による(外国の作曲家なんだけど誰か忘れた)「盆踊り太鼓手拍子鳴りやまず」「奉曳(ほうえい)をなお盛り上げる木遣歌」の後半のソロを歌ったK井さんが見事でしたねぇ。
気温は金沢から比べて5℃以上も低いものの小雨霧雨と不快指数100%の中,ベストを尽くせたのではないでしょうか。
11時過ぎに帰宅して飲んだ菊姫「淳」,美酒でありました。
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