日本から出展していた2作品が受賞した。
一つは,短編アニメーション賞を受賞した加藤久仁生監督「つみきのいえ」。
DVD 「pieces of love Vol.1 つみきのいえ」 を Amazon で昨年買って数回観,とても優しく切ないアニメーションを評価していただいたという点で感激も一入(ひとしお)です。
もっとも,すでに世界アニメフェスティバルで権威も高い,アヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)でグランプリであるアヌシークリスタル賞(最高賞グランプリ)やチェコ,スペイン,ロシア,広島など各国で受賞している作品です。
まるで外国で作られたような色合い。長澤まさみさんのナレーションが評価の別れるところですが,リサイクル間近の私が何度も観ても15分程度身じろぎ一つせず鑑賞できるのです。
そして,外国語映画賞を受賞したのが,日本の映画賞を独占した滝田洋二郎監督「おくりびと」。
残念ながら邦画を観ない私は,この映画も観ていない。早速観てこよう。
元チェロ奏者が「納棺師」という職業に就いて,納棺し見送る優美尊厳を鑑賞するのでしょうか?
葬儀にかける予算も簡素化の波が襲っているようです。
団塊世代といわれる60~62歳のアンケートによれば,葬儀費用は節約型となっており
100万円未満 が 38%, 200万円未満 が 36.8% と,全体で3/4(75%)を占めている。
この映画は山形県鶴岡市で撮られたのですが,地域によっても費用がかなり違います。
四国は 149.5万円,東北では 282.5万円と倍の格差です。
鶴岡・庄内地方で撮られたものだから,だいたい幾らか想像して観てみよう。
ちなみに,妻の父(義父)は現在鶴岡市に住んでいて,義母は神戸市と山を守るために別居を余儀なくされ,義弟は沖縄県那覇市と家族は全国にまたがっている。妻は,市でなく一人石川郡。
今や病院で亡くなる人が8割を越し,セレモニー会館で7割の葬儀が執り行われ,納棺師も会館で用意してもらえる。父も病院で亡くなり,会館で通夜・葬儀を執り行った。真摯に観なくっちゃ。
何はともあれ,まずはオスカー受賞おめでとう。
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