今日は忙しい日でした。
タイトルの演奏会に,私たち La Musica のチラシをはさみにY子さん,K西さんと働いた。
かの二人,足手まといになるものと思っていたら大活躍。早いのなんの,驚いちゃいました。
私は,「第九」目当てに出かけたのでしたが,前半の2曲,序曲「レオノーレ」第3番(ベートーベン作曲)とロンサム(カンチェリー作曲)の方が好きでした。
特に,ロンサム(孤軍)という日本初演の曲に唸ってしまいました。
ヴァイオリンは名手ギドン・クレーメル。弓(ボウ)の動きが止まっているように見えながらpppで音が飛んできて,井上マエストロはすかさず感情を炸裂させ,苦悩,怒り,輝き,空虚な響きを会場に満たしていた。これは名演としか表現できない。
そして「第九」。
クレーメル氏が結成したクレメラータ・バルティカが加わり弦楽器が充実したオーケストラでした(コントラバスの音色に耳をそば立てるなんて初めて)。
合唱は,きれいでしたが何か足りません。安くいただいた席ながら,知事の1列後ろで木村かおりさんの真後ろですから,そこまで感動が届かなかったということでしょうか。充実したオーケストラと渾身のマエストロの壁が大きかった,そんな感じ。分かりますか?
通夜の時間も気になる頃,エンディング直前に携帯音。怒ったマエストロが客席を睨んだ後の早さったらありません。合唱団もさぞかし大変だったでしょう。
何度もアナウンスされている携帯の音。何とかならんもんでしょうか!
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