長い前フリでしたが,ようやく本題に入れそうな。
小屋を川の上に張り出して作り,上から汚物を落とすから川屋(厠)と言ったのかどうか知りませんが,私の水洗便所は中学校が最初で,小学校は自宅と一緒のボットン式でした。
人糞を汲み入れた桶を天秤棒で担ぎ,田んぼの肥溜め(こえだめ)に移し変えていた光景を覚えていますが,それは腸内に住みつく虫や卵を死なせてから畑に撒くために寝かせていたからです(かな?)。
表面が乾いて歩けそうになった肥溜めがいたるところにありましたが,一度も落ちませんでしたよ。落ちていればウンが...。
仏教では,大小便を「吽(うん)」,大小便の溜まりを「吽置(うんち)」と読んだようですが,「糞(ふん)」を「くそ」と読んでもいいのでしょうか? ええいっくそ,辞書がない。
下水道や浄化槽の普及で汲み取り(ポットン)便所が徐々に少なくなってきました。
ご同輩方,ポットン式を覚えてるでしょう?
私は,脱糞した後の「おつり」を避けるため尻を上げるのが早過ぎというより下ろすのが早過ぎたので,逆に「おつり」をもらってました。あの不快感を最近のように覚えています。
日本人観光客がアフリカ旅行で困るのが,排泄問題です。
アフリカの野生動物観光では環境破壊防止のためティッシュ禁止となっているところもあり,見渡す限りの大草原での用足しを想像するだけでゾォ~っとします。ウォシュレットがないと困る私に,草で拭けってか? 周りにサボテンしかなければ,血まみれでっせ!
ほんと我々日本人は,考えも尻も柔(やわ)になりました。昔は,新聞紙をB6版くらいに切っておいて,それを扱(しご)いて拭いたものです。勢い余って破けて指がズッポリ穴に入ったことも...。
今じゃ,ウォシュレットの水を拭くだけで黄門様は紙まみれですわ。
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