去る4月29日(日),東京混声合唱団を招聘して「岩城宏之追悼演奏会」を催した。
この演奏会を,一個人一団体が開催するには大変困難な場面が数多くありました。
予算の面でも,(財)音楽振興会から提示があった公演費を捻出するために,石川県合唱連盟理事長朝倉氏のご協力の下,補助金獲得を目指し県や音楽文化振興事業団への折衝からスタートしたのでした。
結局,主管団体である当団を中心に奔走・迷走,頓挫・座礁の連続でしたが,東京混声合唱団と歌う「金沢特別合唱団」の協力が成功をもたらしてくれたのでした。
1,068名もの聴衆を前に,指揮をされた大谷研二氏は「追悼公演」と題した「東混」の真髄をタップリと聞かせてくれました。
氏は,OEK合唱団前指導者ということもあり,私たちに対する暖かい思いやりと,この地での演奏に並々ならぬ思い入れが痛いほど。そして,いつもの分け隔てのない態度に対し,敬服の念を特別合唱団員一同更に強くしたのでした。
それにしても,一口にプロ合唱団だから...と人は言うかもしれないが,リハーサルから石川県立音楽堂コンサートホールに響く彼らのハーモニーは,驚嘆・感動・真摯であり,岩城マエストロが口癖だった「だからアマチュアとやるのは嫌なんだ」の意を痛感させられた瞬間でした。
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