タイトルは佳境に差し掛かる場面で使いますが,私の1年間の演奏会も昨日(12)でほぼ山場を越えた。
『コーラスの楽しみ』と題したラ・ムジカ演奏会が,魚津市新川学びの森天神山交流館桜ホールで行われ,メンバー一同前日の土曜(11)から敷地内の宿泊所に泊まったのだ。
合宿という形であったが,指揮者エヴァさんから「魚津だけでなく,来年5月の演奏会のための合宿なので,楽譜全部持ってきて!」との通達があった。もちろんバルトークなど忘却の彼方でありました。
今回の演奏会は,金沢メンネルコールの音楽アドヴァイザー大野さんが企画されたもので,1時間半のプログラムは,休憩をはさんで前半14曲,後半12曲(そしてアンコール)と暗譜力欠如の私にとって桜ホール専用譜面台がないと大変だった。
ソロ・トリオ・カルテット・打楽器奏者Jさん参入などテンコ盛りのステージ。
聴く方が飽きないように指揮者(今回はソプラノソロも!)エヴァさんの選曲で歌った半分は,9日(水),金沢医療センターで行われたクリスマスコンサートで演奏していたので,曲の掴みが出来ていたように思う。
当日,食堂では「そばまつり」や大きな楽器を抱えた高校生たちが行き来して賑やかだったが,ホールには空席が目立ち少しさみしい入りでも,聴衆は一様に笑みを浮かべなじみの曲では一緒に口を動かしていたりと歌う立場にとって,とても感じのいい人たちであった。
前夜の懇親会では,案の定,酩酊記憶プッツンの海老蔵状態。
殴られなかったのは私の行いが良いのか,メンバーの優しさか,それともあきらめか。
昨日は,七尾市サンライフプラザで行われたOEK第10回七尾定期公演を聴いてきた。
地方都市でオーケストラの公演を催すことは,景気低迷期の現状の中,財政的に難しいのでしょうが何とか継続して欲しいものです。
今回は中学生以下無料にして幅広い年齢層に聴いてもらおうと,てんこ盛りのプログラム。
指揮:天沼裕子
ヴァイオリン:松山冴花(さえか)
メゾソプラノ:小泉詠子
テノール:志田雄啓(たけひろ)
バリトン:安藤常光(じょうこう)
松山冴花さんは,愛のあいさつ(エルガー),序奏とロンド・カプリチオーソ(サン・サーンス),ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ)の3曲を見事に弾き,聴衆の喝さいを浴びた。
休憩後,演奏会形式による歌劇「カルメン」。
ソリストたちは2年前の歌劇座での演者であり,3者の絡むアリアを歌ってくれた。
ハバネラ・セギディーリャ・花の歌・決闘の二重唱・二重唱のフィナーレ...
小泉さんは2年で妖艶なカルメンになってましたよ。
今回の企画・期日設定など開催にこぎつけるまで下支えされたY山先生が,公演後,指揮者・ソリストと関係者を簡単に慰労するというので,私も紛れ込むことができた。
松山さんを除いた4名は,今日の「メサイア」公演と連日の本番があり,今頃熱唱していることだろう。
天沼さんは,中能登町でセミナーなどを定期的に行っており,ここは準フランチャイズのよう。
ミニ慰労会の席では気楽に話すことができ,今頃機上の人である松山さんのご主人がコロンビア大医学部卒の米国人だとか,私が東京で練習している「神田さくら館」のすぐ近くに志田さんのじっかがあるとか...とか結構楽しいものであり,また,天沼さんが今日の「メサイア」でリジョイスをカットしたということも。
ソプラノの朝倉あづささんの出番が1つ減って定番曲が聴けないとあって,私はガッカリ。
カットの理由を伺いましたが,私ゃやっぱり聴きたい。
金沢市橋場町の「金城楼」横の茶寮「かりん庵」にて,1時過ぎに昼食。
半世紀前には見目麗しい乙女だった...らしい妙齢のおば様と頂いた「かりん弁当」と「能登牛すきやき丼」(←こっちが私)。
テーブル席から眺める穏やかな日差しの小庭園も秋の色から冬支度を始めたようだと話していたら,タイトルのように暴風雨の緞帳が下りたかのような景色に様変わり。
雨が止むまで...なぁんて気長に待っていられそうにもない雨・風。
ご同輩方,傘を持たずに出かけビショビショになったのではありませんか?
私なんざ車まで10m位の距離で背広がビッショリ。
大谷先生が乗る飛行機は無事飛び立てたのかな?
水曜(1)の夜,京都への出張を前倒しして先斗町「禊川」で接待。
いつもは木曜日に面談後会食となって,得意先理事長先生の奥方様が会計をして下さるというどっちが接待なのか分からないものですが,今回は私のラムジカ練習を優先したがために水曜面談となったもので,奥方様は会計票を私の方にハッキリと押された。
まさしく私の心は「一天にわかにかき曇り」でありました。
こんな敷居も何もかもが高い店で支払うなんて...,何食べたんか忘れてしまった!
貧乏人は今夜,大戸屋の「陸奥湾産ホタテのせいろご飯と本にがり豆腐とチキンのトロトロ煮せっと」(私は「トロトロ」と言っている)を注文。
明日の土曜は,七尾で寿司。日曜は,八兆屋(野々市矢作)。
脂肪肝が心配だな。
合唱練習に「特別」も「普通」もないけれど,昨日のラムジカ練習は「特別」だった。
来年5月,石川県立音楽堂コンサートホールで9回目の演奏会を行う中で,客演指揮者である大谷研二先生は John Rutter作曲「Requiem」を振ることになり,その第1回目の先生による練習が松任「うるわし工房」5階で行われた。
そして,各パートに協力メンバーが参加しての練習だった。
恥ずかしながら,練習報告(9月2日)で書いてから私のこの楽譜は閉じたまま。
ええ,歌えっこありません。
先生の金沢言葉を揶揄する練習は,毎回抱腹絶倒。
今回,先生はLED付きスティックを持って登場したのだが,それすら小道具にして「天上から救いの光のような声を!」と点灯したLEDは効果満点。
オルガン奏者黒瀬 恵さんも加わった練習だったが,次回は頑張ろうと決意を新たにしたのは私だけではなかった...(だよね,みんな!)。
練習後,定番の8号線沿いのお好み焼き「風の街」へ。
ビールと焼酎を飲んだ私は,帰って行ったメンバーを後目に代行タクシーが来るまで更に焼酎を飲んで待つこと20分。代行の運転手さんに自宅を告げると「お客さんを覚えてますよ。先月,しいのき迎賓館から運転しましたから。」
その時メンネル定演のチラシを渡していたようで,酔っぱらっても宣伝していたなんて営業マンの鏡みたいじゃありませんか!
運転中,近所の交差点で雲一つない澄んだ青空をフロントガラス越しに見上げていると,信号機が超薄型に変わっているのに気付いた。
横を見ると横断用信号機も同じように薄くなっている。
5月頃,南新保町の国道8号交差点に試験的に設置したニュースが流れていたっけ。
小糸工業製の「フラット型LED(発光ダイオード)式車両用交通信号灯器」はコストがかかり,金沢市内は景観条例で薄茶色に塗装しなくてはならず更にコスト高だとも。
その点,野々市にはそんな条例もないからこれから厚さ6センチくらいの信号機に替わっていくだろう。
LED信号機は15%くらい高くつくようだが,LEDはランプ式より20倍長持ちするから交換作業ということを考えればエコだよね。
昨日,メンネル定演を聴きに来てくれた親戚から一升瓶が届いた。
2ステージ目から聴いたようだが,アンコール曲の「雨後」「Sound Celebration」まで堪能したようで演者としては嬉しい限り。
「雨」を歌い上げ「雨後」で閉めたなんてご同輩方は気付かれていましたか?
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