最近,手紙を書くことが少なくなってきました。
若い人たちは,メール世代ですから活字離れはひどいものです。
それにしたがって慣用句が廃(すた)れているような気がしてなりません。
携帯メールのやりとりは親密な間柄の「おしゃべり」だから,絵文字や記号による略字の組み合わせがおしゃれで,長い文章など逆に不細工になってしまう。
それにしても私の息子や娘世代と話をするのは骨が折れます。
そして,それを彼らは,私が骨折したのかと思っているかもしれない。
先週(10),青森県同県十和田市の「道の駅奥入瀬」の野菜直売所で,ニラと形が似ているスイセンの葉を間違って販売し,食べた女性2人が嘔吐や下痢などの食中毒の症状を訴えたとの報道があった。
それにしても何故スイセンが野菜販売所で売られていたのでしょう。
買った人が間が悪かったのでしょう,スイ(間)セン。
売った人が魔が差したのでしょう,スイ(魔)セン。
石川県立音楽堂コンサートホールでは,東京混声合唱団のようなプロを問わず,著名な合唱団を遠方から招聘するには,大変な労力と確約された資金(スポンサー・チケット収入)が要ります。
中・高校生にとって,会場でプロ合唱団の素晴らしい演奏を聴くことがが活きた部活動のはずですが,今回,高文連N村氏(昭ちゃん)にもお世話になりました。
しかしながら,大谷研二氏が自ら足を運び入場勧誘を行った有名高校合唱団からは残念な数を数えたに過ぎませんでした。
このことは,何も聴かなかったことを問題にしているのではなく,高校生料金の2千円が高すぎるからという意見にカチンときたわけです。たしかに2千円のチケットは高いでしょう。
給食費を払わぬ親がいる昨今,致し方ないのかもしれませんね。
でも,これが過去の人であっても有名なピアニストと管弦楽団との共演だと5千円でも惜しまないはずです。所詮,合唱の裾野を広げるという夢は儚いものなのでしょうね。
東京混声合唱団は日本で唯一のプロ合唱団で,レパートリーを数え上げることが出来ないほど数多くあります。今回,『岩城メモリアル』と題した武満徹作曲「混声合唱のための うた 」では,翼,〇と△の歌,小さな空,さようならの4曲を歌った。
さようなら
あなたの指は
髪の毛のなかで
美しく 石のように...
ピアノで歌いながら,その歌声が一本の糸で3階席で聴いていた私に涙を浮かべさせた。
それにしても日本語の一語一句がこんな明瞭で心を打つものとは知らなんだ。
東混で聴いた4回の中でも一番ステキでした。
良いホールは良い合唱団と聴衆で進化を遂げるんだな。
世界に冠たるスウェーデン放送合唱団の時は会場に隙間風が吹いてたもの。
合唱に偏見を持つ大人(そのくせカラオケ大好き人間ですが),多感な中・高校生にもっともっと来場して欲しかった,これが偽らざる本心です。
合唱の裾野を広げる連盟ですが,チラシに合唱連盟の後援文字が入ってないからと嫌味を何度も言わないで欲しかったな。 M前理事長さん。
去る4月29日(日),東京混声合唱団を招聘して「岩城宏之追悼演奏会」を催した。
この演奏会を,一個人一団体が開催するには大変困難な場面が数多くありました。
予算の面でも,(財)音楽振興会から提示があった公演費を捻出するために,石川県合唱連盟理事長朝倉氏のご協力の下,補助金獲得を目指し県や音楽文化振興事業団への折衝からスタートしたのでした。
結局,主管団体である当団を中心に奔走・迷走,頓挫・座礁の連続でしたが,東京混声合唱団と歌う「金沢特別合唱団」の協力が成功をもたらしてくれたのでした。
1,068名もの聴衆を前に,指揮をされた大谷研二氏は「追悼公演」と題した「東混」の真髄をタップリと聞かせてくれました。
氏は,OEK合唱団前指導者ということもあり,私たちに対する暖かい思いやりと,この地での演奏に並々ならぬ思い入れが痛いほど。そして,いつもの分け隔てのない態度に対し,敬服の念を特別合唱団員一同更に強くしたのでした。
それにしても,一口にプロ合唱団だから...と人は言うかもしれないが,リハーサルから石川県立音楽堂コンサートホールに響く彼らのハーモニーは,驚嘆・感動・真摯であり,岩城マエストロが口癖だった「だからアマチュアとやるのは嫌なんだ」の意を痛感させられた瞬間でした。
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